20歳の現実

なんとなく生きる20歳。

12年間やっていた空手道 後編

 

市内に空手道部がある高校は2校しかなく、遠くの強豪校に入るかも迷ったが、市内の空手道部がある工業高校に入る事にした

 

兄貴もこの工業高校なので中学の時はよく練習に参加させてもらっていた。

 

兄貴は自分が入学する時に丁度卒業だった。兄貴と同じ団体チームで試合に出たかったという思いも少しあった。

 

 

学校の授業も終わり、部活の時間になった。この時はやる気に満ち溢れていた

 

しかし、1週間たったころにはやる気のかけらも無くなっていた。

 

いざ部活の練習に参加すると、みんな雑談など、へらへら笑ったりし、まともに練習をしないのだ。

 

顧問の先生は色々やる事があり、部活に来るのは部活が始まってから1時間後くらいだったので、それまではほとんど練習しない感じだった。

 

段々と部活もさぼるようになり、空手から遠ざかっていった。正直入学した当時から3年の先輩より強かったという事もあり、先輩もあまり自分に言ってくることはなかった。

 

最初の頃は練習しなくても試合で勝つことは出来たが、当然次第に勝てなくなった。

 

試合で負けて1週間くらいはみんな練習に熱心に取り組むようになるが、それも一時的であって、すぐにいつものだらだらした部活に戻ってしまう。

 

こんな感じであっという間に高校3年になった。

 

そして高校最後の県大会。

最後くらいは頑張るか。と試合に臨んだ。

 

この試合勝てばインターハイ出場が決まるというところで最後の3秒で同点に追いつかれ、判定負け。

 

 

悔しいと言うか情けないと言うか分からないが久しぶりに試合で負けて泣いた。

 

 

ずっと環境のせいにして現実から目を背け逃げてただけだった。

 

 

こうして空手ライフは幕を閉じた。